揚げ油の正しい保存方法

油の上手な使い方

 

 

前項の続きですが、食用油を上手に保存するポイントをまとめてみると、「光を避けるため、暗い場所に保存する」、「空気との接触をできるだけ減らすために栓をしっかり閉めたり、カバーをする」、「温度の高い場所に保存しない」、「揚げ物などに使用した後は揚げカスを速やかに取り除く」ということになります。

 

また、ごま油は酸化に強く、ごま成分のセサモリンが抗酸化剤の役割を果たすので、少量加えて油を長持ちさせるのもお勧めです。

 

上手な保存で長持ちさせる方法と共に、油の上手な使い方についても知っておいた方がいいでしょう。そもそも揚げ油は大体何回ぐらい使えるか、ということにもなってきますが、揚げる頻度以外に、油の劣化具合や保存状態、時間によっても差が出てきますから、一概に回数だけを決めつけてはいけませんが、おおよそ4回程度は使えるとされているようです。

 

あまりひんぱんに揚げ物をしないという家庭の場合なら、やや少なめの油にしておいて、さし油をしながら揚げるようにすると、少ない油使用量で、こまめに揚げ油を全体的に取り替えるという方法があります。

 

一般的な油の上手な使い方というのがあります。まず、揚げる時には揚げカスをまめに除くこと。てんぷらなどの場合では、揚げる材料の順番を、野菜を始めに、次に魚や肉にすること。

 

揚げ物に使う場合は、一番始めが素揚げ、次に天ぷらにすること。一番新しい油は素揚げ、天ぷら、フリッター。次にフライ物、唐揚げ、魚の竜田揚げというような順番にすることです。